睡眠コラム

なぜ「夢」を見るのか

投稿日:2016年10月17日 更新日:

人はなぜ夢を見るのか。
この謎にも、いい睡眠をとる秘訣が隠されています。多くの研究者が夢を見るメカニズムの解明に取り組んでいますが、一つの説としては、脳の中の眼球運動や視覚に関係する部分が興奮した結果、脳の貯蔵庫から偶然に映像が引き出され、これを自動的に連想することで生じる、というものがあります。

そのほか、夢は、「無意味な情報を捨て去るときや、必要な情報を忘れないようにする活動の際に知覚される現象」であるという説も有力です。
つまり、夢は脳における記憶情報処理に関係しているのではないかと考えられています。

ちなみに、夢を見ているときの脳の状態を調べてみると、動物ではPGO波というのこぎり鋸の歯のような形の脳波が、視床下部や後頭葉にかけて現れていることがわかってきています。

このPGO波が海馬など脳の組織を刺激して記憶を引き出し、大脳皮質に夢を映し出すと考えられています。

夢は脳が活性化されているレム睡眠の最中に見られ、ノンレム睡眠時には見られないと言いましたが、最近の研究ではノンレム睡眠中にも夢を見ることがあるらしいことがわかってきました。

たとえば、人はショッキングな出来事・に出合うと、それが強いトラウマ体験となり後になってその出来事が突然、まるで目の前で実際に起こっているかのようにはっきりと思い出されることがあります。

その現象を「フラッシュパック」といいますが、これがノンレム睡眠時に起こることがあります。

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