睡眠コラム

体内時計の働き

投稿日:2016年10月17日 更新日:

睡眠は体内時計によってコントマ覚醒のモード変換を指令し、そのための準備となる体温やホルモン分泌の変化をもたらします。

体内時計は、24~24.5時間くらいのリズムを刻んでいます。
したがって、この周期に合わせていると、実際の日時から少しずつ遅れていくことになります。

そこで、一日のスタート時に時計をリセットする必要がありますが、その役目を果たすのが、朝起きて浴びる光です。目がキャッチした光が情報として脳の奥にある体内時計に伝わると、一日のプログラムがセットされ、まず日中の活動モードに、そしてここから14~16時間後に睡眠の準備に切り替わっていきます。

睡眠と密接に関係する体内の深部体温は、体内時計によって変化しています。
うとうと眠気が訪れるときには、手先や足先が温かくなっていませんか。これは、身体が眠りのモードに切り替わり、手足から熱が放出され始めるときです。こうして熱が皮膚から逃げていくことで深部体温が下がり、身体の活動も本格的に休息できるのです。

つまり体内時計とは、地球の自転による昼夜のサイクルに合わせて、昼間は活動するため、夜は休息するための最適な状態をつくりだすしくみといえます。

体内時計とは別に、睡眠に関するコントロール機能として、過度の疲労や睡眠不足が蓄積すると、眠気が強くなり、眠りも深くなるしくみがあります。

消耗した心身を回復させるため、脳の奥にある睡眠を制御するセンターがバランス調節をして、疲労の度合いや睡眠不足に応じた睡眠が起こります。たとえば、徹夜した次の日の夜は、睡眠前半部の眠りが深くなる、という具合に睡眠の調節を行なうのです。

しかし、このしくみは、あくまで不足を補う調整として働くもので、前もって備える「寝だめ」には使えません。眠りの質と量は、眠りに入る時点で、身体がどのくらいの睡眠を必要としているかに応じて、脳が調節しているのです。
身体の要求以上の睡眠はとれない。これも睡眠のしくみのひとつで、前もって寝だめしたからといって、翌日は楽に徹夜できるわけではありません。

睡眠時間は、季節による日の長さの変化にも影響を受けます。
一年のうち、もっとも日が長い夏至(6月21日頃)前後の6~7月は睡眠時間が比較的短く、もっとも日が短い冬至(12月22日頃)前後の12~1月には少し長くなる傾向があります。日本では、冬は夏より1時間ほど睡眠時間が長いといわれています。

夏は気温による寝苦しさも理由のひとつではありますが、根本的に、人間の身体は季節に感応するしくみを備えているのです。動物もしかり。秋から冬にかけて、日が短くなったことを感知してエサ確保と冬眠の支度を始めます。

また、日照時間が短くなる秋から冬にかけて、うつ病を発症する人がいます。春になると自然に回復するので「季節性うつ病」と名付けられています。秋冬に日照時間が短くなりますが、これに対する反応が強く出る人ともいえます。

日の光を充分に浴びて日長時間を長くすることが効果的な対処法です。

このように、四季の変化を通じて人間の身体も変わっていくのが自然である以上、かたくなに同じ睡眠時間や就寝時刻を死守しようとすることは、かえって身体のリズムを乱すことになりかねません。「夏は睡眠が短い」「冬は朝起きるのがつらい」のは、むしろ身体が正常に反応しているともいえるのです。

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