睡眠コラム

理想の睡眠時間

投稿日:2016年10月17日 更新日:

NHKの「2005年国民生活時間調査報告書」によると、1日の睡眠時間は、平日が7時間22分、土曜日が7時間47分、日曜日が8時間14分でした。

しかし、適切な睡眠時間がはたして何時間なのか、はっきりした答えを出すのは難しいことです。

なぜなら、「適切な睡眠時間」には、年齢差や個人差が大きいことに加え、季節や性別による影響も考えられるからです。

たとえば、各年齢における標準的な睡眠時間は、小中学生で8時間30分~10時間、成人期は7時間前後、老齢期は6時間前後となっています。

また、ナポレオンやエジソンの平均睡眠時間は3時間だったのに対し、アインシユタインは10時間も眠っていたと伝えられているように、人によって必要な睡眠時間はかなり差があるのです。

睡眠学の世界では一般に、1日の睡眠時聞が4時間未満で平気な人を「ショートスリーパー」、9時間以上必要だという人を「ロングスリーパー」と呼んでいます。

そして、ショートスリーパー、ロングスリーパー共に、それぞれ人口の5~10%程度は存在しているとされています。

一説には、ショートスリーパーは外向的で、あまりクヨクヨしない政治家タイプ。
逆に、ロングスリーパーは内向的で、思慮深い芸術家タイプなどと一言われているそうです。

同じ人間でも、それほど差があるわけです。

結局、睡眠が十分か不足しているかは、睡眠時間の長さで決まるのではなく、「それぞれの人が日中にしっかり覚醒していられるかどうか」の問題であり、あまり時間の長短にこだわることには意味がありません。

よく、「理想の睡眠時間は8時間」などとも言われますが、約8割の人が6 ~9時間を最適睡眠時間としていたため、そのような考え方が広まったにすぎません。

基本的には、自分が一番心地よく生きていける睡眠時聞が、理想の睡眠時間だと考えておけばいいでしょう。

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