眠っているうちに身体の特定の部分に重みがかかり、筋肉が疲労したり、血液の循環が悪くなったりすることがあります。
これを防ぐために行なうのが寝返りで、生理的な現象です。
適度に寝返りを打つことによって、身体を圧迫から解放し、偏ってしまった血液循環を正常に戻す役割を果たしているのです。
また、身体の下側になった部分には熱がこもりやすいため、寝返りを打つことによって空気に触れさせて熱を発散させたり、日中の活動でゆがんだ背骨などを修復する、といった効果もあります。
このように寝返りは、気持ちよく眠り、身体の疲労を回復するための重要な役割を担っています。
したがって、「寝相が悪い」というのも、こうした身体の調節機能が活発に働いている証しです。寝返りは、健康な睡眠に不可欠なのです。